パワステオイル、ぶちまける。

先日の記事でも書いたちょくちょく入庫いただく740i。パワステオイル漏れで入庫したんですが、漏れっていうか、ダダ漏れっていうか、ぶちまけてます。

もうね、ベトベト。

オイルもタンクは空ですから、「漏れ」というレベルは通りすぎてます。
じゃあ、何が原因かっていうことですが、まぁ、一番怪しいのがホースです。
実は先日オイル漏れで1本すでに換えてあるんですよ。
しかし、他のホースも同じ製造時期のもの。正常に戻ったホースの次に弱いところが漏れるのが油圧系の定説です。
この車のホースは残り3本。
お客様にお話して、残りのホース全て換えさせていただくことになりました。
新品部品がとどいたところで、形状確認をして間違いないのがわかったので、揮いホースを外してみると・・・

この通りカシメの首元から硬化して折れてました(´Д`)

ホントはこんな形状なんです。

今回のホース、2本がパワステのギヤボックスへと入っていて、取り回し上エンジンを一旦ボディーと切り離して浮かせマウントを取り外した隙間から取り替えなくてはなりません。
すごく面倒くさそうですが、VG、RB搭載の旧世代日産車のパワステホースの取り回しと比べると朝飯前のわかりやすさ、作業性です。
F31レパードとかR31スカイラインくらいまでのごっついエンジンメンバーの日産車の下からの作業性の悪さは嫌になりますよ。

マウントも硬化してますが今回は再使用。

ささっと組んで洗浄後、ポンプ異音なし、各部漏れなしを確認してお渡ししました。

今回の修理、何が一番大変だったかというと、ホースが1本、本国手配で入荷まで約2週間。
その間740に乗れないお客様の伸びきった首が一番大変だったのではないかと・・・

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