2日前のこと、お客様から『エンジンがかからないんです!』『ギュルルルルルボッ、ボッ、ボッ、ルルルル・・・・・・・』と非常に症状がわかりやすい電話をいただきました。
バッテリーは元気で、火も飛ぶんだけど、イマイチ連続しては燃えてくれない感じでしょうか。
プラグかぶりかけなのかな?ま、なんとかエンジンかけて乗って帰れるだろうと、道具も持たずに代車に乗って引き取りにうかがいました。
案の定、アクセル全開にしてクランキングすると一発でかかりました。
お客様も
『なんで?』
と、おっしゃいましたが、たぶんこんな感じで、こうなって・・・と説明して、現在の状況と、疑わしいところを軽くご説明して修理の方向で快諾いただきました。
まずはエンジンダイアグ、データモニターを診断機でやってみますが異常なし。
整備履歴と、運行状況からすると、そろそろプラグはだめになる頃。くすぶり具合からして吸気系、燃焼室もススっぽい状態と思われます。
イリジウム(昔は白金)なら長寿命ですけど、これは普通プラグ。部品代も安いのでこれくらいの感じでも疑わしいなら交換したほうがいいです。
スロットルもほとりが黒っぽくすすが付いてます。
おそらくアクセルは全開にされることはほぼ無く近所のお買い物などの用途がメインだと思われます。
そして、まだ直噴ではなくポート噴射で、スロットルも物理的にワイヤーでアクセルと繋がっているタイプ。
少し湿っぽい吹返しが帰ってくるので最近のクルマよりマニホールド内は湿ったカーボンが張り付いているんじゃないかと思います。
エンジンオイルも当社の交換おすすめ距離の5000kmを過ぎており、気密状態は落ちていると思います。
そして、なんとなく火花が弱く、なんとなく空気の流量も少なく、しかもこの日は雨だったので湿度も高いのが重なりエンジンがかからない状況だったのではと推測します。
また安心して使っていただくために、スロットルクリーニングとRECSで吸気系を洗浄、スパークプラグ交換、エンジンオイル、フィルターの交換をしたいと思います。
さて、燃料は少ないので、F-1とPPはお客様に入れてもらうとして、まず試乗をしてみますけれども工場からでて、最初の加速からしてもう違う。
非常にレスポンスが良くなりパワーが出た感じがします。
もって帰るときには『もわっ』としたスロットルフィールでパワー感がなくも、『こんなもんかな。』と納得していましたが、明らかに違いがわかるほどでした。
始動性も良くなることと思いますが、お渡しして様子を見てもらうことにしましょう。
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