その昔、まだまだモータースポーツが一部マニアのものでありしかしそれ故熱く盛り上がっていた頃、ダイハツがダートラ&国内ラリーで打倒スズキを誓って投入したストーリアX4。
普通のストーリアが989ccなのに対し、713ccへと排気量を落とし、その代わりビッグタービンを搭載してノーマルでも120馬力のパワーを獲得した。(ターボ車は排気量×1.4の係数をかけてクラス分けされていたため998.2cc相当とされギリギリ1000cc以下。RB26DETTが約2.6Lという中途半端な排気量になったのと同様の理由ですね)
そしてダイハツの思惑通り、ダートラ1000cc以下クラスを席捲することになったのですが、そのおかげで犠牲になったのは整備性。
オイルエレメントの交換は大変です。
ナンバープレート、バンパーモール、バンパー、グリル、インタークーラーの順で外してやっとオイルエレメントが正面から見えます。
ストーリアは通常バンパーなど外さず、上からアクセスできると思うんですがでっかいタービンとインタークーラーが邪魔でこうしないといけません。
・・・少々部品を曲げて、周辺が傷になるのを厭わなければ外せないことはないですがそれでもアクロバット的な姿勢でそこそこ時間もかかるので外したほうが楽です。
通常の軽四でもこのレイアウトのクルマはありますが、この真正面にナンバープレートを配してバンパーには穴を開けておくことで、ナンバーさえ外せばオイルエレメント交換はできるようになっていますがX4なんていう限定生産車のためだけに別デザインまではしてくれなかったみたいです。
まあ、こんな特殊車両だから仕方ないか。と納得するのですが後年ダイハツはまたも同じ轍を踏みます。
その名はコペン。
これも同じくオイルエレメントを隙間から取り出すことができないのですが、開発された方法は”超薄型オイルフィルターエレメント”を採用することでした。まったくもってアホですね・・・
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