2回目の車検で入庫の72スイフトRSです。
距離も6万Km近くなっていますが、最近どうもCVTの調子がよろしくない様子です。
信号発進でじわっとアクセルを踏んでもしばらく(と言ってもほんの0コンマ秒だと思います)動き出さず、『あれ?』っと思って踏み足して『ドンっ!』と発進したり、20〜30Km/h走行で微妙にしゃくり感があったりします。
このスイフトには副変速機付きのジャトコ製CVTが載っています。当時のスズキでは軽も含めてスタンダードなCVTで、発進がいまいち鈍いと言われていたCVTを副変速機を搭載することでキビキビ走れるように改良できた画期的なモデルです。
しかし、弱い部分もあり、特定の状況下で油圧部分にトラブル発生がみられるらしく一部のCVTに関しては保証が延長されています(全てのスイフトではありません)。
さて、A/Tミッションが調子が悪いときにとりあえずやることといえばとりあえずフルードの交換ですが、メインテナンスノートを参照するとスイフトについてはCVTフルードは『無交換』とされています。
しかし、この無交換指定されている理由としてよく言われるのは交換時にゴミの混入や油種間違いによる故障をメーカーが嫌うためと言われています。
もしそれが理由なら従来の多段ギヤ式のA/Tよりもフルード温度や圧力が高いと言われるCVTは上記のミスさえなければギヤ式A/T以上にフルードは交換したほうが良いと思われます。
さて、このスイフトはチェンジャーにてフルードゲージ部から交換していきます。
このCVTのフルード量は5.7Lとされています。ゲージ部からの抜き取りで全量が抜けるわけではないので何度か繰り返して新油で希釈しながら交換して行きます。
まず1回目
もう真っ黒ですね。
ちなみにこのフルード新品時はキレイなグリーンのはずです。
1度に2.8L抜けましたので、同量の新油を入れます。
補充したら10分ほど走行してよく混ぜます。
そして2回目
少し透けて見えるようになりましたが、まだまだ。
また少し走行。そして3回目。
抜き取りでこれだけ色が薄くなったので、新油を補充すればほぼ入れ替わったと思っていいでしょう。
完了後フルードが温まった状態で量の調整をして完了です。
使用したCVTフルード量は途中の廃油パージ分と最後の調整分も入れて合計約9Lですね。
フルードが新しくなったので、CVTの学習値もリセットしてやります。
その後試乗してみました。調子の悪かった部分がキレイに消えてスムーズに発進しますし一定速走行での微妙なしゃくり感も消えました。超快適です。
A/Tと比べて少しフルード自体も高いので、車検などでまとまった金額が出るときにはなかなか気が進まない方も多いと思いますが、やっぱりCVTもフルードの交換は必須ですよ。
エンジンオイルの交換と同じように定期的に替えてやりたいものですね。
コメント