【カプチーノ】プロペラシャフトオーバーホール【EA11R】

同色のEA11Rが同時に2台入庫は珍しいです

ひっそりとカプチのメインテナンスをやっている当社ですが、このホームページのおかげであちこちから声をかけていただいたりご入庫いただけるようになってきましたが、同色のカプチが同時にリフトに上がってる画はなかなかないので撮ってみました。

今回は左の赤ホイールの方のカプチーノです。

遠方の方なので修理に関してはある程度ご自身であたりをつけられて『これかな?』というところをご依頼いただいています。

今回は、走行中にうなり音ということで、プロペラシャフトジョイントが怪しいのではないかということでジョイント交換のご依頼です。

カプチーノのジョイントは単独では純正供給されておらず、プロペラシャフトASSY供給で現在では高価な部品になっていますので、社外品としてジョイントのみ販売されているのでそれを仕入れて交換しています。

そこら辺の事情はこちらをどうぞ

カプチーノはプロペラシャフトが2分割なので、ジョイントは3ヶ所あり、EA11Rは前はカシメてあるので中・後ろの2ヶ所、21Rは前・中がカシメてあるので後ろのみが交換できると言われています。

しかし、途中のメインテナンスでプロシャを交換されていたらこの限りではないと思いますのでやはり現車確認が基本ですよ。

さて、今回は日帰り作業ということでさっそく取り掛かります。

まず試走してみますと、40~50Km/hくらいから『グワングワン』とあくまでも軽くですが振動と音が始まり60km/hくらいで『ブゥーン』という連続音に変わります。

さて、現象は確認したので取り外します。

ちゃちゃっと外します

フロアカバー→センターマフラー→センタートンネルカバー→プロペラシャフトと外します。

30年モノなので見た目はまあ・・・ね

外したところでリヤジョイントをグリグリしてみるとコクコクと引っ掛かりがあります。

センターは何もなくスムーズに回るのでリヤのみ1ヶ所替えれば良さそうです。

この関節部分だけ替えます

交換中はね、プレス使ってハンマーでカンカンやってまたプレス使って・・・の繰り返しなので、集中してたら撮り忘れて写真がないです。

はい交換しました!

まだね、症状が軽いので見た目ではグリスがないとかベアリングニードルが錆びてるとかはなかったんですが、再度組み合わせて手で挟んで回すと1個だけ引っかかりのあるベアリングがあります。

さて、組み上げて試走してみると、『ブゥーン』・・・あれ?

あ、『グワングワン』がなくなってる。

よかった。プロペラシャフトは直った!

いや、『ブゥーン』が残ってるよねぇ。

お客様にはこれはハブの音かなと思いますとお伝えしました。

なんとも締まりのない最後ですが、『ではハブ修理の見積もりをお願いします』とのこと。

次回はお預かりして異音の場所の特定を先にしましょうとお話して今日はお開きです。

Kさまご来店ありがとうございました。

またよろしくおねがいします。

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