ウソはイカンと思います

さて、先日のブログの続きですが、金額だけで考えての安い車検、高い車検いろいろあると思いますし、あっていいと思います。
そこは車を使う人の判断ですし、車検は仕方ないからしているものです。(検査はですよ。きちんとした整備は必要です。ここは→前の話をみてくださいね。)
https://car.autoforum.co.jp/blog/1100/


で、車検をする側(整備を売る側の話です)も安い車検を売りにするなら台数を稼がなくてはいけませんから企業努力はもちろん、いろいろ工夫されているとは思います。
たくさん来てもらうにはたくさん宣伝も流さなくてはいけませんし、営業人員も必要ですし、整備部門以外のところでたくさんコストがかかります。
しかし、普通に考えて薄利多売の商売というものはそういうものだと思います。

その上で、一人のお客さんに基本の金額からプラスアルファの金額をいただくために部品の良否の判定、気持よく使ってもらうための追加部品のおすすめなど、私たちも見習うべき努力をされている店もたしかにあると思いますし、実際に聞くこともあります。

でも、そんな店ばかりではないこともおわかりだと思いますし、今回聞いたのも『いや、それはダメでしょ・・・』っていう話でした。

前回の話のきっかけとなった友人の同僚の方が、安いと宣伝している車検屋さんの立会車検に持ち込んだけど何か高い気がするし、どうも話に納得がいかないというので友人にその場で電話してヘルプを求めたらしいのです。

その友人は昔、整備業界にいましたし、資格という点で言えば現役ではないというだけで立派な整備士です。

『ブレーキパッドが薄いと言われた。残量が4mmしか無いので車検が通らないので交換と言われている。残量が”ある”ということなら車検は通せると思うんだけど・・・。
それに交換の工賃が高い気がするし・・・。』ブレーキパッドは使えば摩耗していきます。新品は国産車の場合10〜9mm、メーカーで摩耗限度とされるのはだいたい2mm程度ですが、車検の場合4mmを切ると熱に対する余裕もなくなり早く摩耗していくようになるので、交換をおすすめしはじめる目安の数字ですが、『通りません』とは絶対に言えません。
2mmを切っていたとしても保安基準上は規定の制動力があり、外観上も問題がなければ『通りません』は言えないと私は解釈していますが。

友人は電話を担当者と替わってもらい直接話したそうで、やはり交換しなければ通らないと言われたので、『制動力が出ないんですか?』と聞いた途端、急に言葉の歯切れが悪くなったらしく『あ、いや、まあ今は大丈夫だと思いますが・・・』みたいにトーンダウンして、今回は通せると思います・・・という結論になったようです。

一般の方は『制動力』なんて言葉は出されませんから、相手はそこで『あ・・・(察し)』となったようです。

聞いた金額も書きませんが、(笑)でした。普通、車検の時の交換工賃は通常の整備の時よりより安いはずなんですがねぇ。うちの通常工賃がぶっちぎりで安いのかもしれませんがw

それでもその後、ヘッドライトのHIDバルブが古くて暗いので『通せません』ということで、しっかり高価なHIDバルブをつけられたそうですが、
『なんで〜そこも電話してくればいいのに。面白かったのにwww』
と友人が言ってました。

しかし、友人も大手ディーラーで整備・サービスフロント・営業と渡った人間なので、『通りませんっていうのはうそだよねー。ウソはイカンと思うよ』とお客様を騙すやり方には憤ってましたね。

まぁ、そんな店や担当者ばかりではないと思いますよ。

『安い』車検も知識を持って上手に使われたらいいと思いますよ。

でも激安ではしませんけど、ウチを使ってもらえば納得いただける価格でバッチリの整備でまともな車検をさせてもらいますよ。

物品を売る販売なら仕入れを安くできますが、仕入れるモノがない、整備という商品を激安で提供するということは、どこかで大きく取り返さないといけませんからね。

だれが考えてもそういうことですよ。

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