はい、今回はスカイラインハイブリッドです。
今回は約7万Kmを走行されて気になる症状があり、RECSで解決できるかなと思われ福山でRECSできるところをと探されてお問い合わせいただいたとのことです。
ありがとうございます!!
気になる症状とは、
・以前に比べアイドリングの回転数が落ち振動が大きくなった。 ・ATの繋りが引っ張るようになった。 ・ギアが変わるとかなり回転数が落ちるようになった。
とのことです。
1番目の”アイドリングの回転が落ち・・・”と、3番目の”ギヤが変わるとかなり回転数が落ちる”は、まさにスロットルの汚れかと思いますよね。
電制スロットルは、汚れが溜まって空気流路が狭くなりアイドル回転が落ちるのを検知すると、イニシャル開度を開けて設定アイドル回転数を維持しようとしますが、それにも限度はあります。
しかし、2番目の”ATの繋がりが引っ張るようになった”についてはATの制御に関することです。
ハイブリッド車なので走行中はエンジンとモーターの統合制御で成り立っているのでなんとも言えません。(ましてやこのA/T、シーマではある程度のトラブルも散見されます。)
なので、まず最初はディーラーにて診断をとおすすめしましたが、メールをやり取りするうちにRECSとスロットルクリーニングをさせていただくことになりました。
まあ、もしATトラブルがあるにしても症状からして吸気系に汚れがあることは確実ですから、症状の切り分けにもRECS・スロットルクリーニングで解消できることがあればディーラーでの診断の前にやっておいて悪いものではないですしね。
まずはスロットルクリーニングからですが、この車はV6ツインスロットルです。
左右バンクスロットルともに汚れていますが、左のほうがキレイに(?)よごれがびっしりとついていて、右はまだらな汚れ方でした。
左右で汚れ方が違うのが不調の原因なのか、不調が汚れの差の原因なのかはわかりませんがとりあえず左右ともにキレイに清掃します。
結構堆積しているのでしょう。
ゴツい汚れがなかなか落ちませんが辛抱強く落とします。
キレイに清掃してから吸気系を組み直し、RECSに進みます。
現車を見るまで、『V型でツインスロットルなんだから左右のマニホールドともにRECS液が入れられるといいんだけどな・・・』と思っていたのでしたが、ちょうどスロットル直後に左右ともエア配管がいるのでそこにRECSのホースをつなぐことができ、心配も杞憂に終わりよかったです。
右バンク、左バンクそれぞれ同量ずつRECSします。
V型エンジンですから左右バランスが大事です。
どちらも同じ様にキレイにしないといけません。
お客様が気にしておられたのは、RECS施工後吸入しきれずにマニホールドに残留した液をレーシングして完全に追い出すことがハイブリッドのスカイラインはできるか?というところです。
もしこれができず残留した液があると、いざ走行して回転が上がったときに吸い込んで『ウオーターハンマー現象』でエンジンを壊してしまう可能性があるからです。
事前の調査では、かなり穏やかにですがレーシングはできるとのことでした。
実際、3000rpm以上は回ったし入念に繰り返したので問題なく残留液の排出も出来たことでしょう。
最後に、空気流量が増えて回転数が高くなったアイドル回転数の再セット、及び施工中にひらってしまったエラーコードのリセットをしてお渡ししました。
スロットルの汚れを確認したいとのお申し出でしたので、先程の画像を確認して頂いたところきれいになったと喜んでいただけました。
その数日後再びメールをいただき、『高速含め500Kmほど走行してみて気になる点は”すべて”解消し燃費も10Km/Lから13Km/Lまで改善した、アイドル振動もなくなりATのシフトチェンジも驚くほどスムーズになった』とのことで丁重なお礼をいただき恐縮しました。
Mさまありがとうございました。
ハイブリッドとVQの組み合わせ。
本来高回転を好む”世界一のスポーティV6″ともいわれたエンジンと燃費の為に低回転を多用するフルハイブリッドの相性ってどうなのでしょうか?
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