今回は広島市からご来店のこのカプチーノ。
実は先日もRECSでご来店いただいていたのですが、改めてタイミングベルト・水回り等のお手入れでご来店いただきました。
まずその前に、他店で整備(エアホース関連の作業)をされたあとパワー感がなくなって・・・とのことで点検です。
この、『エアホース関連』『パワー感なくなる』この2つのワードでもうある程度わかってしまったのですが一応私の車と見比べてみます。
運転席側のエンジン後ろあたりにバキュームホースがたくさん集中しているのですが、ここのホースを1本つなぎ間違えるとブーストがかからなくなります。
そりゃパワー感なくなるよって話ですが、なぜすぐわかったかというとはるか13年前自分の車でやってしまってたので瞬間解決でした。
あのときには正解が身近にないので修理書の配管模式図(これが概念図なので読み解くのがまた・・・)とにらめっこで大変でした。
ホンダとか日産の整備書は丁寧なバキューム配管図が書いてあったのですがスズキはねえ・・・
いざ間違えると大変ですよ。
さて、今回タイミングベルトをすることになっていますが事前の打ち合わせで、『タイミングベルトカバー前の細い冷却水パイプとホースとのつなぎ目がサビなどで劣化して水漏れする事があるので、そのときはパイプの修理も発生するので・・・』とお話していたら入庫前に『漏れ出しました!』とのご連絡が入りました。
ひどいものはホースにはまっているところが錆びてきて穴あきというのがあるのでなかなか治すのが難しいのですが、お客様が社外品のアルミパイプ製を探してこられました。
いやー知らないところにいろいろ開発されてる方いらっしゃるんですね。
さて、作業に入りますがお話しているうちにヘッドカバーパッキン(F6DOHCではカムシャフトホルダーです)なども交換することになっているし、ヒーターホースの交換もあり、作業性の面からラジエータも外してしまいます。
タイミングベルト、ウォータポンプ、ヒーターホース他ラジエータホース以外のウォータホース、水回りセンサー類、カムホルダーパッキン、エアホース類の交換と、結構な整備になります。
ヒーターホースを換えるときには最低限デスビは外さないといけませんが、タイミングベルトも触るならカムホルダーごと外してしまうのが早いです。
ここまでバラすと各部手が入りやすく作業性良いですね。
ついでに気になっていたエンジンルームの薄汚れもきれいにさせていただきました。
さて、このあとは各部清掃しながら組むだけですが、オイルポンプにオイルレベルゲージが挿してあるのですがここには根本にOリングが入っていて漏れどめになっていますが、当初4,5年もすると漏れてきてたんですよ。
で、当時よく見てたのが液体パッキンでかためてしまう応急修理。
とにかくよく見た記憶がありますが、この車も・・・
正直、すごく工賃がかかる修理の代わりに液体パッキンで応急修理することはありますが、¥100のOリングは換えましようよ・・・
しかも最近のOリングは耐久性上がってるんで一度換えたらそうそう漏れませんよ。
さて、そんなこんなあって組み上がって冷却水のエア抜き中に
ラジエータホースのありえないところから冷却水が漏れてきます。
ホースに編み込んである繊維を伝って冷却水が滲み出てます。
これは交換しないと!と追加交換させてもらいました。
なんでも、昨年交換されていたそうで、不良品だったんでしょうか?
今回交換した全部品です。
タイミングベルトもビシッと調整したので、エンジンの回転音も整って調子が良くなった気がします。
また何かありましたら声をかけてください。
ありがとうございました。
コメント