【トヨタカレン】再びハイマウント修理

すでに取り外してご来店です。

先日のカレンのハイマウント修理の記事をご覧頂いて、山口県からご来店くださいました!

ありがとうございます!!

前日にお電話いただいてて、お話したところ、いま点灯もしていないけれど、修理して明るくしてもらえますか?とのことです。

大体の年式と、スポイラーに内蔵タイプということをお聞きしたので先日と同タイプと思い、「たぶんできると思います!」とたぶんと言いながらかなり自信をもってお答えしていましたが・・・

あれ?
なにこれ!?違うじゃん!!!

先日のカレンにとりかかる前そこそこ下調べしてまして、スポイラー取り付けタイプは1列LEDタイプのみというところまで把握してました。

その1列LEDタイプに複数種類があるとは思ってなかった・・・

先日のはカプチーノと同じで前後に分割タイプでしたが、今回のは上下に分割するようになっています。

まずは点灯確認したのですが、電源投入しても全く反応無しでした。

断線か、回路のどこかが分断していますね。

早速分解にかかります。どうやって開けるのかと思って壊さないよう慎重に試行錯誤の末なんとか蓋を開けることができました。

ん?なにか茶色いんですが・・・

・・・これ基盤が水没してますわ。

シーリングがだめになってどこからか浸水したんでしょうね。

LEDの足とか抵抗とかにサビついてます。

原因見っけ。

よく見てみると、不点灯の原因は逆電流防止のダイオードがショートしたのか腐食したのかわかりませんがボロボロになって回路が寸断されたことみたいです。

試しにここをジャンパー線でつないでやって点灯テストをすると年式相応に現代よりは暗めですがちゃんときれいに点灯しました。

しかし、LEDの足の部分が何か所も強烈に錆びていて、たとえハンダを溶かしても抜くときに基盤を壊す可能性が大です。

抵抗も表面実装しかも俵型というかなり特殊タイプで、簡単には手にはいりそうにないのでお電話して修理のみということにさせていただきました。

ダイオード交換後点灯テスト中

基盤としての作りは先日のカレンよりもっとしっかり、しかもかなり省力化して作れるようになっています。

抵抗も表面実装ながら俵型っていうのは、脚付き抵抗と同じく方向性がないんですね。

だから製造過程で向きを揃える必要がない(でも揃えてありますが)ので、作る際に向きを調べる工程が省けますよね。

構成部品も最低限しか使ってありません。わずか5年ほどしか製造年代が違わないのにカプチーノから先日のカレン、今回のカレンと、どんどん改良されていってコストダウンと同時に手堅い作りになっていってるのがわかります。

余談ですが、このあと5年ほど経ったV35スカイラインのLEDが何列か並んだテールランプを分解してみたところ、もう汎用LEDではなく砲弾型で、足が専用形状で通電用のレールにはめ込んでいくタイプになっていて修理しようにも手も足も出ない形状になっていたのを思い出しました。

コントロール基板は大量生産タイプで、LEDははんだ付けさえ不要なんですよ。

かなり省力化してありました。

あとは蓋するだけです。

さて、ハイマウントに戻りますが、ダイオードを交換して、基盤・レンズを清掃し元通り組み込んで点灯確認したところ、光も拡散してきれいに点灯します。

この透明レンズで直進性のあるLED光を広角に拡散するので、斜めから見てもはっきり点灯しているのがわかるんですね。

これも安全性を重視したトヨタの社内基準なのかなと思いましたね。

数時間点灯確認後もとの配線に戻し、裏蓋を厳重に接着・シーリングしてお渡しすることになりました。

『明るく』というご希望には添えませんでしたが、もう新品も中古も流通していない一品、元通りきれいに点灯させることができてよかったと思いました。

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