さて今回は、ヘッドライト塗装を立て続けにご依頼いただきましたので一気に2台まとめてお送りします。
まずはレガシィBR9です。以前はアウトバックのご入庫をいただいたんで分解の要所はわかっているので気が楽です。
さて、今回はお問合わせの際に『レンズに細かい傷がたくさん入っているのでキレイにしてほしい』と言われたのですが、コレを消そうと思うとレンズが薄くなり割れやすくなると思いますから、あまり深く削り込みたくないのです。
そこもご説明した上で、『できるところまででいいからやってみてほしい』とのことでお受けしました。
いざ預かって、ライトを点灯してみると無数の細かい傷が浮かび上がってきます。
で、レンズ表面でこの傷によって光が屈折するので確実に照度も落ちていると思います。
大事に乗られていると気になりますよね。
さて、磨きに入りたいと思いますが、今回はヒビを落とすのですが、磨いて表面からキズが消えてるかどうかを見るには磨いて、ライトを点灯して、キズを見てを繰り返します。
キズが見えなくなったところでライトを外して細かい番手のペーパーで水研ぎをしてバフで仕上げます。
でも、その後も気になるキズが出てきたので再度荒い番手で落として磨きましたよ。
後はいつもの流れ通り、水研ぎ→バフで研磨→塗装の流れで、いつもの様子と同じなので省きますが、乾燥後最終研磨をするとキレイな仕上がりになりました。
寄ってみれば小さな傷はありますがほぼキレイに消えました。
全てのレンズでキズが消えるわけではありませんが、このようにできるものもあります。
こちらは4ドアクーペと呼びたくなる、流麗なS60です。ベンツのCLS,CLAやVWアルテオンのようなサッシュレスドアにしていないのはさすが安全性が売りのVOLVOらしいところです。
今回こちらはご来店時に伝えられたのですが、
どこから入っているのかわかりませんが水滴でいっぱいです。
事故も脱着したこともないとのことですからシールのどこかが自然に痩せての水侵入が一番疑わしいですね。
お時間余計にいただいたので裏蓋をすべて外してエアブロー&レンズと筐体の間をコーキングして様子を見てもらうことにしました。
こちらはいわゆる外車的クリアコートの荒れ方ですが、レンズメーカーはValeoです。ゴルフやベンツのときのHELLAよりはコーティング層は薄めで削りやすかったです。
コレも後はいつもの通り削って磨いて塗装して最終研磨して完成です。
ライトがキレイになると、ピカピカに維持されてるボディが引き立ちますね。
コメント