今回は、いつもご入庫いただいていますレガシィセダンです。
少し前に
『そろそろ心配なので・・・』
と、ご依頼いただいていたリフレッシュプランの作業日です。
リフレッシュプランの内容は機能部分・外観部分ともにありますが今回は機能部分の方についてです。
まず、フロントのトランスバースリンク(ロアーアーム)ブッシュの交換、ラジエータの交換の2点です。
まず、トランスバースリンクブッシュですがスバル車では定番の交換箇所です。
特にこの4世代目レガシイのBL/BP型からアーム後側のブッシュが垂直配置から水平配置へと大きく設計が変わりました。
アームはなめらかに上下でき、乗り心地・コントロール性共に向上は期待できますが、反面ブッシュに頼る部分が大きいので劣化するとチョロチョロした動きや微振動が出やすくなると思います。
この作業時に外側のボールジョイントブーツの亀裂も判明したので交換しています。
ちなみに、ウチらはここは車検や点検で見つけたら交換しますが、最近の価格重視の車検ではやってくれないお店もあるそうです。
『もうすぐ切れそうなんですが買ったところへもっていってください』
って言われた、と近所の方がいってました。
ここらに時間をかけるより、1台でも多く車検をしたいんでしょうけどそんなんでいいのかな?とは思いますな。
それから、ラジエータの交換です。
写真のような状態のモノをみると交換をおすすめしています。
しかし、金額もそこそこするので車検時に一緒にすると結構な金額になってしまいます。
なので、車検でないときに気になったところを替えてしまおうというのは懸命な判断だと思います。
ラジエータホースが挿さるアッパータンク部分が長年かかった熱で硬化・変質しています。
こうなってしまったら非常に脆いんですよね。
いつもの社外品のラジエータで交換しますが、いざ交換となり水回りを点検するとウオーターポンプに漏れが・・・
実は今回のご入庫は他店のお見積りがすでにあって、オートフォーラムならいくらになるか?とのことだったので、作業するまでは見ていなかったんです。
タイミングベルトも交換済みなのでウオーターポンプなどは替えてあるだろうと安心していたのですが、替えてあっても安心していてはいけませんね。
『なにか追加が出れば連絡を』とのことで作業入りしましたが、とんだ追加作業です。
すぐに追加でお見積りし、GOサインが出たので交換します。
慣れてしまえば結構簡単なスバルのエンジンルーム。
ラジエータもないので広くて作業性良好です。
前回のウオーターポンプはAISINなので今回はPITWORKで替えておきます。
組み上がったら、タイミングベルト周りを組んで、ラジエータを取り付けて冷却水のエア抜きをしてお引渡しです。
さてこのBLレガシイ、話によると初代BRZ/86開発時のベースとなったモデルだそうです。
確かに86のサスペンションの画像を見るとフロント、リヤ共にBLレガシイの特徴がよく現われています。
サーキットの動画を見ると86/BRZという車、NAなので立ち上がりはたいして早くないものの(失礼)コーナリングスピードなどはかなり速く、スポーツカーとしての素性の良さが光ります。
それもこれも、このレガシイのポテンシャルの高さがあってこそのものかもしれませんね。
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