日産セレナC25型といえばセレナの名が付いて3代目になりますが大ヒットモデルでしたね。まだまだ街中で見かけるので現役感ありますがもう2代前になるんですよね。そこそこ年数も経ってエアコントラブルが出る年代になってます。
今回のセレナのお客様も「エアコンが冷えないんですが、修理にどれくらいかかるのでしょうか?」と、ご入庫いただきましたがよくお話を聴けば来年の車検まで使ってそこで代替えしたいとのことです。
12〜3年経過した頃に出てくるのはエアコンガスの圧縮不良が多いのですが、コンプレッサー内部の摩耗によりガスの圧力が上がりきらず冷やせないという症状です。
そうなるとコンプレッサーの交換及び配管経路の洗浄・交換も必要になるので比較的高価な修理になってしまいます。
・・・が、このセレナ冷えないというよりコンプレッサーがONしてないような気がします。
みてみると案の定コンプレッサーの頭についてるマグネットクラッチが作動していません。
はたしてON信号が来てないのかそれともマグネットクラッチが断線してるのか診断したいのですがマグネットクラッチへのON信号はエンジンを始動しないと入らない車種です。
しかしカプラーはオルタネーター下で狭くて手が入らずオルタネータを外すとエンジンがかけられません。
仕方がないのでエアコンのコントロールパネル、IPDM(ヒューズ・リレーの統合ユニット)部で判断するとON信号は出ている模様なのでマグネットクラッチの不良ではないかと思われます。
結局オルタネータを外してカプラーにアクセスすると見事に断線していたので、ここはマグネットクラッチの交換で行きたいと思います。コンプレッサー交換の何分の1かで修理できそうです。
オイルのにじみもご説明しましたがこのまま作業続行です。
結局コイル断線みたいですね。最近あまりみなくなったのですがコイルの抵抗値が増えて結果、消費電流が増えてヒューズが切れるというのは何件か経験ありますがコイル切れというのは個人的には初めてです。
しかしネットであたってみると、ちょこちょこヒットするし部品商がストックしてたんでこの型のマグネットクラッチ、もしかするとトラブル多いのかもですね。
新品の抵抗値はもちろんOK。組み上げてスイッチON!
よく冷えます。至って快調です。
ガス圧を測っても適正範囲内にありますので今年の夏はこれで乗り切ってもらえればいいなと思います。
最後PAC+を添加してオイル漏れしているパッキンの回復を期待してお渡ししました。
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